七夕の願い事が叶う例文
七夕の願い事は、もともとは「機織り技術の向上」。その後江戸時代に、「習い事の上達」に変化しましたね。ここで一番最初の、「七夕の願い事ランキングの色分けバージョン」をもう一度見てみましょう。
- 20位:片思いの相手との恋が実りますように(8.5)
- 19位:試験がうまくいきますように(14.4)
- 18位:恋人と円満にやっていけますように(14.9)
- 17位:おいしいものをたくさん食べられますように(16.4)
- 16位:結婚できますように(17.9)
- 15位:体力をつけてばりばり働けますように(18.4)
- 14位:夏のボーナスがあがりますように(19)
- 13位:欲しかった○○が手に入りますように(21.4)
- 12位:友達とこれからも仲良くやっていけますように(21.7)
- 11位:ステキな恋人が見つかりますように(26.2)
- 10位:地震などの災害が起こりませんように(28)
- 9位:ダイエットに成功しますように(31.3)
- 8位:給料が上がりますように(36.8)
- 7位:世の中の景気が回復しますように(36.8)
- 6位:仕事や勉強ができるようになりますように(40.7)
- 5位:日本や世界がもっと平和になりますように(41.4)
- 4位:夫婦・家庭円満にすごしていけますように(59.3)
- 3位:宝くじが当りますように(60)
- 2位:毎日楽しい生活が送れますように(71.8)
- 1位:家族みんなが健康で過ごせますように(100)
- 緑:家族や平和・幸福の願い事
- 黄色:お金・物欲の願い事
- ピンク:恋愛の願い事
- 水色:能力アップの願い事
これのうち、七夕の願い事の由来に即した「技術・習い事の向上や上達」を願ったものは、青の願い事ですね!
そうなんです、おわかりですね。「受験祈願」や「昇進祈願」「学力向上」の方、どまんなかの大正解です!
織姫が聞いてくれる願い事は、
「技術向上」や
「学力向上」
「スキルアップ」なのですよ!
技術向上以外の願い事
織姫・彦星伝説を聞いちゃうと、恋愛の願い事を書きたくなる気持ちもわかりますが、よく考えてみてくださいよ。新婚早々引き離されて、年に一度しか会えない二人ですから、そもそもこの人らも恋愛運低め。適していないと思われます。
家族の健康幸せは、初詣に神社におまいりならともかく、織姫さんに言うことじゃないかもしれませんね。
ましてや宝くじって。織姫さんは中国の古い時代の伝説なので、宝くじがなんのことかもわからないでしょう。
願い事の書き方
ちなみに「~しますように」は他力本願の悪い例文です。
神様は万能ではありません。日本の古い八百万の神様や、ギリシャ神話の神々などのストーリーを思い返しても、神様も万能ではなく、とても人間的なものの考えだと思いませんか?
「宝くじ当りますように」では、「自分は何もしないけど、大きな幸運をもってきてください」と言ってるも同然ですよね。
ましてや願う相手は神様でもない織姫様です。実際、自分がいわれることを考えてみてください。そんな願い、叶えたくないと思いませんか?
それよりも、「俺はこれから○○の資格試験を受けて将来は○○になる!」のほうが、「お、がんばってるね~」と、神様も背中を押したくなるのではないでしょうか。
数ある願い事の中で、努力猛進を続ける意志こそ、神様の目に留まりやすいと考えられます。
願い事は本来、自力本願(自分の力で願い事をかなえるパワー)によるもの。それを神様に「自分の力をフルに出せますように!」と宣言ものです。
願うことによって、自分の中のパワーを引き出すという意味でも、短冊にかく願い事は「断言」がおすすめ。「能力アップ」「スキルアップ」の他であっても「絶対甲子園に行く!」とか。
願い事例文
これらのことを踏まえて、七夕の願い事の例文を考えてみました。
- 「成績がアップしますように」→「受験までの成績アップ!」
- 「資格試験に合格できますように」→「資格試験合格!スキルアップ!」
短冊にかくときに、「かなえるのは自分の力だ!」と意識して書いてみましょう。スキルアップ以外の願い事も、だめもとで書いちゃいます?断言調ならば効果あるかも!
「○○ちゃんと両思いになるぞ!」「○○ちゃんのハートをゲット!」「○○ちゃんと来年結婚!」
……○○ちゃんが怖がるのでほどほどにしてくださいね。
どうしても宝くじを当てたい人は、「俺は宝くじを当てる!」と書いてみてはいかがでしょうか。「当りますように…」よりはよほど当りそうな気がしてきますよね。近所の商店街の笹にこんな願い事が名入りであったら、ご近所さんびっくりするでしょうが笑
短冊の色の意味は?
短冊の色は上に述べたとおり、江戸時代に五行陰陽道になぞらえたもの。
七夕伝説や乞巧奠(きっこうでん)の起源である中国では、「機織りがうまくなりますように」と五行説の5色の糸を七夕に飾っていました。機織りなので、糸なのでしょう。
そのため短冊カラーの意味も、五行陰陽説を調べることでわかります。
五行陰陽説ではもともと、「緑、赤、黄、白、黒」の5色です。現代では色が変わり「青、赤、黄、白、紫」の短冊カラーが主流です。
時代のどこかで「黒、書きにくくない?」と思ったのでしょうか。さりげなく紫にチェンジ!
緑色の信号を堂々と「あお!」といい続ける日本人らしく、青も緑にチェンジ!
それぞれの色の意味は「緑:人間力を高める」「赤:祖先への感謝」「黄:知人・友人を大切にする気持ち」「白:義理や義務、確固たる意志」「紫:学業の向上」などとありますが、必ずしもそれに沿った色を選ぶ必要はありません。
現代の七夕の短冊って、文字が見えやすいようにか「赤→薄ピンク」てきなパステルカラーになってるじゃないですか。「赤がない!」と焦らないためにも、「色よりも内容」を重視しましょう。
大切なのは「織姫に勝手にかなえてもらう」という他力本願ではなく、「自分でかなえるぞ!」と意志を宣言すること!
色は二の次ですが、「スキルアップ」の願いは緑・白・紫が適しているのではないでしょうか。
また、「家族の健康と幸せ!」という私の願いは、今年は「緑・赤・白」あたりを選んで書こうと思います。
ちなみに「青(緑)はベガ星(織姫)の色」で、「黄はアルタイル星(彦星)の色」「赤はアンタレス星(さそり座・守り神)」「白は天の川の色」「黒(紫)は言うまでもなく、宇宙の色」という説もあります。
個人的にはこちらがすきですね。色は重要じゃない。
自分で願いを叶える意志こそが、何よりも重要です!
星に宣言したら、願いが叶うよう努力を続けることで、必ず願いは叶うと思いますよ!
さいごに
歴史や由来大好きの私なので、ついついついつい熱を入れすぎて書いてしまいました。
私たちの住む日本は、大陸からの文化を柔軟に受け入れる広い心を持った国だったとわかりましたね。
こうした文化伝統が共通しているという点でも、同じアジアの国々の民俗芸能は、私たちにとっても馴染み深いものに違いありません。
同じルーツの糸を何年も、大切につむぎ続けているという点で中国という国も近く感じる学びでした。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
参照元:gooランキング
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参照元:七夕のすべて
参照元URL:https://tanabata777.com/yurai/tanabatatume.html