- 9月1日は何の日?
- 誕生日の有名人はだれ?
- 防災の火になった理由は?
私が子どものころの9月1日といえば、夏休み明けの避難訓練の日。2学期はしょっぱなから避難訓練があるって、当然のことでしたよね、昔は。
でもなんで9月1日って避難訓練だったんでしょうか?
その理由を調べるうちに、「おや?9月1日面白い!」ってトリビアを幾つか発見したので、あわせてご紹介いたしますね。
9月1日は何の日?
小学生や中学生の頃は、9月1日というと避難訓練でしたよね?そう、9月1日は防災の日。
しかしそれだけではありませんでした。
昔から9月1日には、防災の日、以外の意味があるんです。それもなんと6個も!
以下にその6種の、9月1日の意味をご紹介していきます。
①二百十日(にひゃくとおか)
9月1日は、立春から数えて210日目の日。(うるう年には8月31日が立春から210日目になるなど、ずれることもあります。)
210日目だからなんなの?って思いますよね。立春から210日目は昔から、「風の多い日」「台風の日」などと言われています。
確かに毎年8月下旬~9月中旬に台風が襲来することが多いですよね。けど、気象庁などのデータによると、特に「9月1日が多い」ってこともなさそうです。むしろ期間内にしては少ないほうとも。
2学期早々台風襲来で学校がお休み…ってあまり記憶にもないですもんね。
ならどうして9月1日=二百十日と呼ばれてきたのか。それはやはり台風が関係していました。
9月1日の時期は農作物の収穫時期。台風や強風などの天候の悪化によって、様々な影響が出てしまいます。
このことから、農作物が天候の変化に左右されないよう、農家への注意喚起として、制定されたようです。「9月1日=二百十日」と呼んで来たのは、「この日、作物がやられないよう気をつけて!という呼びかけの意味がこもっていたのです。
沢山の農作物を栽培している農家さんだけではなく、近年では家庭菜園をされる方も多くなってきました。
二百十日である9月1日は、自家野菜を育てている人は作物に気を配ってあげてくださいね。
②防災用品点検の日
防災アドバイザーの山村武彦さんが制定。「9月1日には、家においてある防災用品をチェックする日にしましょう」ということです。
ちなみに9月1日の他にも、季節の変わり目と言うことで3月1日、6月1日、12月1日も同じく防災用品点検の日です。
この日やる事といえば…
- 家に準備している非常用の飲料水や食料などの賞味期限を確認
- 懐中電灯などの電池確認
- 消火器の使い方を確認
- 家族(特に小さいお子様)の避難経路を一緒に歩くなどして確認
我が家では、普段は普通にご飯を炊くけど、この日だけは非常食に買っておいた「さとうのごはん」とかの賞味期限が切れそうなものを食べてしまいます。
③くいの日
東日本基礎工業協同組合が、9月1日=くいの語呂合わせからくいの日と制定。
「くいの日」とは、基礎工事現場での殉職者の慰霊、基礎工事の安全祈願を行う日です。
「くい」とは、簡単に言うと地中で建物を支える柱のこと。「悔い」ではありません。
建てる建物が大きいと、くいも直径2m以上にもなるそうですよ。
こんな日があるまで、調べるまで全然知りませんでしたよ。
④キウイの日
ニュージーランド産・キウイの輸入を行っているゼスプリインターナショナルが、9月1日を「キウイの日」と制定。
「9月1日=9.1=キューイ」の語呂合わせからきました。
言われてみれば…って感じですね笑。
キウイといえば栄養豊富で有名です。キウイの8大栄養素はといえば…
- ビタミンC
- 食物繊維
- ポリフェノール
- カリウム
- 葉酸
- ビタミンE
- アクチニジン
- 有機酸
見ての通り、栄養ぎっしり!夏の暑さで疲れた体とお肌を癒すためにもキウイはGOOD!9月1日にぴったりの食後のデザートと言えるかもしれません。
⑤宝塚歌劇団レビューの日
1927年9月1日に日本初のレビューモン・パリが上演。そのことから、毎年記念して行われるイベントがあります。
1987年には「モン・パリ」誕生60年のイベントが開催。1988年9月1日からはレビュー記念日として宝塚大劇場では本公演の後に、ミニコンサートが行われてるそうです。
宝塚ファンは要チェックですね!
⑥マテ茶の日
マテ茶の生産国・アルゼンチンで、毎年9月1日に「マテ茶収穫祭」が開催。
そのことから、日本でも日本マテ茶協会が、9月1日を「マテ茶の日」と制定。
個人的にはマテ茶=ダイエットというイメージがありますが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。調べてみて初めて知ったのですが、マテ茶とは、紅茶、コーヒーとともに、世界三大飲み物のひとつなんです!
「え?マテ茶ってそこまでのものなの?」って驚きますよねwもっとローカルなハーブティーの一つ、くらいに思ってました。
多分日本にいると、抹茶や緑茶パワーがすごすぎて、普及しきらないんですよ。
日本マテ茶協会は、もちろんそのことも念頭に置き、「マテ茶の日」を制定することで、日本に浸透&普及させることも目的のようです。
9月1日に生まれた有名人
- 1984年:平岡祐太さん(俳優)
- 1981年:森下千里さん(女性タレント)
- 1973年:三浦理恵子さん(女優・元CoCo)
- 1972年:渡部陽一さん(戦場カメラマン)、土田晃之さん(タレント)
- 1970年:新垣隆さん(作曲家、指揮者)
- 1935年:小澤征爾さん(指揮者)
けっこういっぱいいるでしょう?上に挙げた9月1日生れの方々をよく見ていると、驚くべき共通点が…
全くありません。
バラバラかw
9月1日が「防災の日」の理由
1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんで、「9月1日は防災の日」と、1960年に制定されました。関東大震災の被害経験を糧とし、災害への備えを怠らないでほしいという願いもあるそうです。
子供の頃から9月1日というと「防災訓練」でしたよね。あれは、防災の日が制定されてから始まった訓練だそうです。
1960年の前までは、9月1日は関東大震災犠牲者の慰霊祭が中心でした。
私が子供の頃の避難訓練を思い出すと、訓練は火事を想定したものばかりだったように思える。
火事を想定した訓練ももちろん大切ですが、今は地震や津波を想定しての訓練も重要ですよね。子どものころは言われるままにやっていたけど、大型災害を何度も目の当たりにしてきた現代では意識が違います。
避難訓練こそ、有事の際の命を助けるカギになるといっても過言ではありません。
危険をシュミレーションし、いざとなったらどのように行動すべきか。9月1日だけでなく、年に何度か子どもたちに伝える機会があるといいですよね。
我が家の災害対策
最後になりますが、我が家では9月1日に関わらず、災害対策を幾つかやっています。
防災用品の設置はもちろん…
子どもたちとは、
- 「もし地震が起きたらどこで待ち合わせようか」
- 「家族が心配…はわかるけど、いざというときは自分の命を第一に考える」
- 「もしあえなかったら、家の鍵はここに置いとく」
- 「ママがいないとき、頼るべき人は」
面白いことに、我が家の長男はしっかりと意見をもっていて、私が「地震きたら、まずここにいきなよ」といっても、「いや、俺はこっちに行ってからこっちに行く」などといいます。
(友達の家がコースに入ってたりw)
「わかった」と聞き入れます。災害時を想定した話をするだけで、実際の災害時に息子がどのような行動をとる子なのかのヒントが得られるんですよ。
きっと実際に大型災害が起こっても、オロオロして想定どおりにはいきません。
けど、「ママはこうする」「長男はこうする」って意思をあらかじめ話し合っておけば、当日の相手の行動が予測できます。
通信機器が使えない環境でも、会えるために、普段から話し合っておくことは大切です。
時間があれば、その経路を一緒に散歩することも、おすすめします。
訓練をしているからこそ出来ることってあるんですよ。
まとめ
- 9月1日は【二百十日(にひゃくとおか)の日】:台風などから農作物をケアする日とされてきた。
- 9月1日は【防災用品点検の日】:3月1日、6月1日、12月1日も同様。
- 9月1日は【くいの日】:建築物の「くい」にちなんで、基礎工事の安全祈願を行う。
- 9月1日は【キウイの日】:9.1=キューイから。
- 9月1日は【宝塚劇団レビューの日】:1927年の9月1日に、日本発のモンパリ上演。
- 9月1日は【マテ茶の日】:アルゼンチンで9月1日が、マテ茶の収穫祭だから。
長い夏休み明けの最初の登校日!ってイメージの9月1日だけど、今の小学校の2学期スタート日は8月25日とかなんですよねw
夏の開放気分をひきしめて、粛々と、日常生活に戻る気持ちにさせる9月1日の意味やイベント。楽しんでいただけたら幸いです。