春分の日になぜ墓参りするのだろう?
と思って調べてみました。
墓参りはもちろん、春と秋のお彼岸に、それぞれ運気アップのためにやるといいこともまとめてみたので、参考にしてください!
春分の日とは?
昼と夜の時間が同じ長さになる日で、毎年3月20日か21日のどちらかが春分の日として祝日となります。
ちなみに祝日となったのは、昭和23年から。「国民の祝日に関する法律」では、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされていてお彼岸のお墓参りをする日として知られています。
春分の日はお彼岸とは違う?
少しずつお彼岸花を出してます💐 pic.twitter.com/AFsGa5na6T
— フローリストすずき@太子堂店 (@FsuzukiTaishido) 2019年3月15日
春にある春分の日と秋にある秋分の日ですが、その前後3日間を合わせた7日間のことをお彼岸と言います。
つまり春分の日と秋分の日は、お彼岸の中日で1日のみ。このお彼岸の中日には、お墓参りをするのが一般的ですよね。
お彼岸の修行
そんなお墓参りの印象が強いお彼岸ですが、実は中日以外の6日間に行うと良い修行があります。それが、六波羅蜜(ろくはらみつ)です。
春と秋にあるお彼岸はご先祖様に感謝するだけではなく、心を穏やかに自分自身と向き合うための修行をする大切な7日間でもあります。
それでは、六波羅蜜についてご紹介いたしましょう。
- 1日目・布施(ふせ)
- 2日目・持戒(じかい)
- 3日目・忍辱(にんにく)
- 4日目・お墓参り(中日)
- 5日目・精進(しょうじん)
- 6日目・禅定(ぜんじょう)
- 7日目・智慧(ちえ)
1日目・布施(ふせ)
お彼岸の初日は、布施の修行です。ちなみに布施とは、人に財や心を分け与えることで3種類あります。
- 財施:お金をお寺などにお布施として納めること
※募金も財施の一つ - 法施:お坊さんの法話
※人に優しい言葉をかけてあげることも法施の一つ - 無畏施:悩みがある人を慰めて、恐怖心を除き安心させること
普段お布施を納めたり、お坊さんの法話を聞くことは難しいものの、募金をしたり人に優しい言葉・慰めて安心させることは誰もができることです。
周囲の人に、優しい言葉や態度で接するよう心がける日にしましょう。
2日目・持戒(じかい)
2日目は持戒の修行で、規律を守ることです。この規律は、仏教の世界で戒律(かいりつ)と呼ばれています。
ルールを守って、規則正しい生活をする日にすると良いですね。
3日目・忍辱(にんにく)
3日目は忍辱の修行で、腹を立てることなく耐え忍ぶことです。何があっても、不平不満を言わず怒らず耐え忍んで過ごす日にしましょう。
4日目・お墓参り(中日)
4日目の中日は、お墓参りが修行となる日です。今自分が生きているのは、ご先祖様のお陰!お墓参りをしてご先祖様に感謝しましょう。
5日目・精進(しょうじん)
5日目は精進の修行で、努力する日です。何事も怠らず、全力で物事に取り組むようにすると良いですね。
しかし精進と聞くと、つい精進料理を思い出してしまうのは私だけでしょうか?!!実はこの精進料理、2日目に行う修行である持戒にも出てきた戒律に基づいて作られた料理。
精進料理には動物性のものが一切出てこないのも、戒律の教えがあったからと言われています。精進料理は2日目の修行・戒律と関係があり、5日目の修行・精進とは直接的に関係がないと覚えておきましょう。
6日目・禅定(ぜんじょう)
6日目は禅定の修行で、心を安定させることです。心穏やかに安定させた状態を保ち、反省の心を忘れずに過ごすことが大切です。
7日目・智慧(ちえ)
7日目は智慧の修行です。
真実を見る目を持って、正しい判断ができる智慧(ちえ)を持つ修行です。
また7日目は、これまで行ってきた修行・集大成の日でもあります。智慧(ちえ)の修行は簡単なものではないかもしれませんが、1週間かけて行ってきた修行を耐え抜いた方なら乗り越えられること間違いなしですね!
春分の日と秋分の日の関係と由来
毎年祝日に定められている春分の日と秋分の日。どちらも…
- 昼と夜の時間が同じ長さになる日
- お彼岸としてご先祖様に感謝する日
など共通点があります。そんな春分の日と秋分の日の関係と由来をご紹介いたします。
春分の日と秋分の日の関係
春分の日と秋分の日は、二十四節気の一つで二十四節気を定める基準となった日です。
- 二十四節気…カレンダーがまだなかった時代、季節感を正確に誰もが分かるように考えられたもの。
二十四節気は、日常生活や農業など作物を作る時に大変役立っていました。また春分の日と秋分の日は、黄道と天の赤道の交点を通過した日のことを言います。
※黄道:太陽の通り道、天の赤道:地球の赤道を天にまで延長したもの
ちなみに春分の日は黄径0度、秋分の日は黄径180度。どちらも太陽が真東から昇って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じと言われています。
春分の日の由来
- 春季皇霊祭として行われていた宮中祭祀の一つで、五穀豊穣を祈る日
⇒昭和22年に廃止され、翌年から春分の日として祝日となった - 「国民の祝日に関する法律」では、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされている
秋分の日の由来
- 秋季皇霊祭として行われていた宮中祭祀の一つで、実りある収穫に感謝する日
⇒昭和22年に廃止され、翌年から秋分の日として祝日となった - 「国民の祝日に関する法律」では、「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」とされている
ぼたもちとおはぎの違いとお供えする由来
【おはぎとぼたもち】
お供え物の定番といえばおはぎとぼたもち。ぼたもちは春に牡丹が咲くからそう呼ばれ、おはぎは萩の咲く秋分にお供えするから「はぎ」それに宮言葉風に「お」をつけて呼んでいるもので、ほとんど同じもの。一般的に、ぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんで作ります。😋 pic.twitter.com/GGjNImiJFJ— セトG (@setog_) 2019年9月18日
お彼岸になると目や耳にするぼたもちとおはぎ。一見同じように見えてしまうぼたもちとおはぎですが、春と秋で呼び方が違います。
ぼたもちとおはぎの違い
- ぼたもち
:春の花「牡丹」が由来
:こしあんで作られる - おはぎ
:秋の七草「萩」が小豆の粒と似ていることが由来
:つぶあんで作られる
※小豆の収穫は秋で、収穫したてだと皮までやわらかく食べられることも理由の一つ
つい同じように感じてしまうぼたもちとおはぎ。由来を知った上で、春はぼたもち・秋はおはぎとこだわってご先祖様にお供えしたらより喜ばれるかもしれませんね。
ぼたもちとおはぎのお供えする由来
お彼岸になると、スーパーのチラシでもよく目にするぼたもちとおはぎ。
しかし、なぜお供えするのかご存知でしょうか。理由は諸説ありますが、小豆の赤色は邪気を払う効果があると言われています。
日本人にとってお赤飯はおめでたい時に食べるものとなっていますが、理由はこれと同じです。また、昔は甘いもの=砂糖がとても貴重な調味料。そのため、ぼたもちやおはぎをお供えすることがご先祖様に感謝の気持ちを伝えることになると言われていました。
春分の日に〇〇すれば運勢が上がる!
悪いことをリセットしてみる
スピリチュアル的に、悪いことをリセットする日と言われています。長年行っている悪い習慣があるけど中々やめられない方は、ぜひ春分の日にリセットしてみることをおすすめします。
新しいことを始めてみる
悪いことをリセットした代わりに、新しいことを始めてみましょう。
西洋占星術で春分の日は、12星座の最初である牡羊座が太陽に入る日。つまり、西洋占星術界の新年スタートの日です。
部屋の掃除をしたり、ダイエットや習い事を始めるなど、スタートしたいことがある方は春分の日が狙い目ですよ。
観葉植物を取り入れてみる
風水では、観葉植物は陰と陽を結ぶ媒介役と言われていて、心や体のバランスを調整する力があります。またグリーンには意思決定の効果もあるため、悪いことをリセットして新しいことを始める方にピッタリですね。
そしてより効果を高めたいなら、観葉植物の種類や置き場所にも気を配ることをおすすめします。
- 魔除け・厄除けなら玄関:青年の樹(ユッカ)、サンスベリア、幸福の木など
⇒北東や南西に置くのがおすすめ
※刃先が尖っている観葉植物は、鋭い気を放つことから魔除け・厄除けの効果をもたらします。 - 金運ならリビングやオフィス:パキラ、モンステラ、ベンジャミン、ガジュマルなど
⇒西や北西に置くのがおすすめ
※丸い形をした観葉植物は、人間関係を良くすることから金運アップにつながります。 - 癒し効果なら寝室:幸福の木、サンスベリア、ポトス、ベンジャミンなど
⇒北東や南西、各部屋の出入口に置くのもおすすめ
※室内の空気をきれいにしてくれる観葉植物のため、良い気が流れると言われています。
さいごに
なんとなく通過している春分の日や秋分の日ですが、由来を調べると日本人が昔からとても大切にしてきた日だとわかりますよね。
休みなく働き続けて日常をひたすら繰り返すだけという方は、今年はぜひ春分の日と秋分の日を意識して、運勢をアップさせるべく行動してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでくれてありがとうございました。