秋田の西馬音内の盆踊り【2023】日程や駐車場は?歌詞の下ネタの意味は?

秋田県の西馬音内盆踊りは、徳島の「阿波踊り」や岐阜の「郡上踊り」と並んで、日本三大盆踊りに名を連ねているのはご存知でしょうか?

そしてこの西馬音内盆踊りは、「亡者踊り」と呼ばれ、顔を隠して芸を披露する、一見風変わりな怖い祭りでもあるのです。

蓮

ちなみに読み方は西馬音内(にしもない)です。私のパソコンでは「にしもない」と打ち込んでも変換されないストレス若干あります笑。

なぜ盆踊りのときに顔を隠すのか。

顔の見えない不気味な盆踊りとして、日本三大盆踊りにまで有名になった西馬音内盆踊りについて、以下に詳細をお伝えしていくのでご覧ください。

西馬音内盆踊り【2023】の基本情報

■日程
令和5年8月16日(水)・17日(木)・18日(金)
■時間

※今年は30分短縮して開催いたします。
このほか、観覧席などに関する詳細は、随時掲載予定です。

  • 開催日程:8/16(水)~8/18(金)
  • 開催時間
    16日・17日:19:30~22:30
    18日:19:30~23:00
  • 開催地:羽後町西馬音内字本町地内(通称:本町通り)※雨天時:羽後町総合体育館
  • 主催:西馬音内盆踊り実行委員会
  • 問い合わせ先:0183-62-2205
  • アクセス:羽後町には残念ながら電車が通っていません。遠方からおこしの方は、車で参加するしかないようです。

西馬音内盆踊りの駐車場情報

2023年の駐車場の情報はまだ決まっていません。残念ながら公式発表になるのもいつなのか、わかりませんでした。>>駐車場をあらかじめアキッパで予約していく(登録0円)

例年の西馬音内盆踊りの駐車場情報や、交通規制の情報や無料休憩所が紹介されている案内が、祭り近くなると町内で配布されます。2018年までに例年通り盆踊りがあるときは、ウェブ上にチラシが掲載されていました。

駐車場情報だけでなく、交通規制情報と無料休憩所も紹介されていて、2023年度も同等の案内が町内で配布されることが予想されます。

お子様連れで行かれる方は、無料休憩所や、混んでいない駐車場などをあらかじめチェックしておきたいところですね。

車の混雑情報

羽後町には電車が通っていないので、県外からの観光客の大半が車で来るようです。また西馬音内盆踊り会場周辺では交通規制もかかるので、毎年のように道路が大渋滞。

どこのお祭りも同じですね。事前に交通規制箇所や混む時間帯を調べておき、早めの行動をすることで渋滞は大幅に逃れられると思いますが…ある程度の渋滞は覚悟しておきましょう。近くに宿泊予定を立てることで、渋滞のストレスから緩和されます。

羽後町は普段はのどかな田舎町。交通の便がいいとはいえない町なので、西馬音内盆踊りにお越しの方は、ホテルかツアーでの予約をおすすめします。

西馬音内・盆踊りは怖い?

普通『盆踊り』と聞くと『浴衣を着て輪になって踊るもの』と、殆どの方が想像すると思います。しかしここ、西馬音内盆踊りの踊り風景は…はっきりいって異様です。

西馬音内盆踊りは、なんとも見た目の怖い服装で踊るんです!


わかりますか?黒い頭巾』のようなものをかぶってますよね!

この黒い頭巾の名は『ひこさ頭巾』。

『西馬音内の盆踊り』は別名『亡者踊り』とも言われているそうで、『亡者』を連想させるためのひこさ頭巾だと言うことが分かりました。

また上の写真から分かるように、『ひこさ頭巾』をかぶった方だけではなく、『編み笠』を目深にかぶった方もいますよね。

『編み笠』をかぶった若い女性たちの中に、『ひこさ頭巾』をかぶった『亡者』がいると、より怖さが倍増するような気がしませんか?

ひこさ頭巾や「亡者祭り」という名前は知れていても、その本当の歴史については、実は謎に包まれているところが多いのです。

鉄道すら通っていない羽後町だからこそ、町民だけにわかる血の伝統行事があるのかもしれない…なんて、恐怖心の中でふと、考えてしまいますよね。

西馬音内盆踊りの歌詞は下ネタ?

『西馬音内盆踊り』には『音頭』と『がんけ』の2曲があると判明!

曲順は『音頭』から始まり、『がんけ』と交互に繰り返された後、最後は『がんけ』で終了すると決まっているようです。

それではこの2曲の歌詞の意味や特徴を、簡単にご紹介しましょう。

「音頭」の歌詞と意味

始まりの歌詞(『地口』と呼ばれる):ヤートーセ、ヨーイワナー、セッチャ、タカサッサー、ドッコイナ、アーソレソレ、タカサッサー

ホラ時勢はどうでも、世間はなんでも、踊りコ踊たんせ、日本開闢、天の岩戸も、踊りで夜が明けた

(※一発目の歌詞は決まっているものの、以降はもと決まっている歌詞をランダムで歌われるそうです。)

歌詞の意味

西馬音内盆踊りの「音頭」の歌詞の意味
  • 意味:移り変わる時代はなんとしてでも、世の中はどうしてでも、踊り子が踊っていた、世界の始まり、岩でできた洞窟も、踊りで夜が明けた

    この歌詞の意味、よくよく見ると、何かを連想させませんか?

    私の全くの個人的見解ですが、「岩でできた洞窟も踊りで夜が明けた」のあたりで天照大神を思い出しました。

    日本に古くからある伝統的なお祭りの中に、古事記が由来していることは十分に考えられますが、地域として難しいでしょうか。

    しかし「太陽が岩戸に隠れた」とは、日食の比喩として古くから用いられる表現。西馬音内盆踊りはもしかして、日食の暗闇を「天罰」と解釈し、天への許しを請うためのお祭りだったとか…

    なんて、歴史好きの私はすぐに、歌の歌詞からこんなことを連想してしまいます。現地の資料館に行く機会があれば、ゆっくりと調べてみたいところですが、それはそれとして、次ぎ行きましょう!

    歌の特徴

    「音頭」は、『西馬音内盆踊り』の基本の曲であり、地元の子供たちはまずこの踊り方を練習するそうです。

    賑やかなお囃子で、即興の歌詞が魅力的です。(即興といってもあらかじめ決まっている歌詞をランダムに演奏していきます)

    盆踊りと言っても、ジャズ的要素が含まれているようで、現代人にもなじみやすい曲調になっています。

    「がんけ」の歌詞と意味

    始まりの歌詞:ヤートーセ、ヨーイワナー、セッチャ、ソラ、キタカサッサー、ノリツケハダゴデ、シャッキドセ

    お盆恋しや、かがり火恋し、まして踊り子、ササ、なお恋し

    歌詞の意味

    • 意味:お盆が恋しい、かがり火が恋しい、これ以上に踊り子なお恋しい

    この歌の意味は…簡単ですw恋の歌っぽいですね。がんけの歌詞が下ネタだって説もあるくらいです。

    昔の日本のお祭りのときの林の中とか、ラブホ状態だった見たいって知ってますか?

    いつもはもじもじしてる男女も、お祭りのときは羽目をはずすらしいですね。目当ての異性をあらかじめ決めておく、なんてこともあったようです。

    だからこうやってくどき文句や思慕が歌詞に乗せられることってけっこうあるんですよね。

    現代でも青森の有名なねぶた祭りを期に誕生するベビーも多いようで、そんな子達は総じて「ねぶたベビー」と呼ばれるそうですwww

    お祭りで気持ちが高まって関係が発展するのは昔からどこの地域でも「お祭りあるある」として知られていますが、現代人はさすがに、林の中は不衛生なのでやめてくださいね。

    がんけの特徴

    『がんけ』は『音頭』に比べて、哀調漂う曲調で、踊りは優雅でダイナミック。疲れにくいので長時間踊り続けることができるそうです。

    賑やかな『音頭』と、優雅な『がんけ』…メリハリがあるので、フィナーレまで気持ちよく踊り続けられることでしょう。

    西馬音内盆踊りの由来

    西馬音内盆踊りの歴史や由来について調べてみると、全く記録されたものがありません!祭りの内容も踊り方も、全て『言い伝え』により現代まで伝承されてきたようです。

    『言い伝え』のみで現代まで伝わってきた…ビックリですよね。地元民が細く長く続けてきたお祭りの様は、話題を呼んで近隣地域でも話題に上り、ついには「日本三大盆踊り」と呼ばれるまでに浸透しました。

    西馬音内盆踊りの由来がなんであるかはわからなくとも、後世に残すべき意味と価値を持つものであると神妙な志で、我々も次世代へと受け継いでゆこう!という気持ちになりますよね。

    • 正応年間(1288~1293年):修行僧『源親』が、『蔵王権現(現在:西馬音内御嶽神社)』の教えを受け、ここの境内で豊年祈願として踊らせました。
    • 慶長6年:西馬音内城主『小野寺茂道』一族が滅ぶと、そこに住み着いた家来たちが、かつての皇帝を忍び、旧盆の16~20日に宝泉寺(西馬音内寺町)境内で行われた『亡者踊り』と合流しました。
    • 天明年間(1781~1789年):現在の『本町通り』に移りました。

    それから年月を重ね、段々と盛んになってきた『西馬音内盆踊り』。

    大正年間には『反対派』の住民も多かったことから経費集めが上手く出来ず、一時的に終息したこともあったそうです。

    しかし『西馬音内盆踊り』の復興を望む声が多くなり、数年後には現在のように盛んになりました。

    一時は終息した西馬音内盆踊りが、見直されて再び盛んになる背景に、「戦後復興祈願」が後押ししたことも想像できますね。

    同じように日本各地では、衰退の後の復興祈願の意味をこめて、祭りを活性化する地元民の例が後をたえないからです。

    一度は衰退しつつも、戦後の復興で見事に生き返った祭りを「日本三大七夕祭りについて」の記事にもまとめてあるので、あわせてご覧ください。

    西馬音内盆踊りホテル情報

    盆踊りの行われる『秋田県羽後町』には、残念ながら宿泊施設は多くありません。

    がんばったけど、1件しか発見できなかった…1件って(涙)でも以下を参考にしてください!

    『羽後町』の比べて近くの『横手市』や『湯沢市』であれば、多くのホテルがあります。盆踊り終了後に少し足を延ばしても、周囲の大渋滞の中帰路につくよりは、宿泊する価値はあると思いますよ!

    そちらもあわせて以下に紹介していくので、宿泊予定の参考にしてくださいね!

    五輪坂温泉としとらんど(羽後町)

    横手ステーションホテル

    ビジネスホテルっぽい仕様なので、部屋の設備グレードにはちょっと不満の声も寄せられているホテルですが、何よりも安い!おまけに立地も悪くないので、周辺に郷土料理を食べられる環境も整っています。

    「寝れたらどこでもいい」って方には、満足度の高いホテルでおすすめです!

    横手セントラルホテル

    部屋が広くて安くて朝食も美味しい!と満足度の高いセントラルホテルも、おすすめです。駐車場もありますが、置ける台数が少ないため、県外から車で行かれる方はしっかりと事前に駐車場の確認をしましょうね!!

    秋田県湯沢グランドホテル

    大家族には、広い部屋がそろっていながらリーズナブルなこちらのホテルがおすすめです!

    お子さんたちがベッドの上でジャンプする姿が目に見えるようですね。エントランスも共有スペースも全て豪華なので「リゾートに来た!」って満足感を味わうことができるでしょう。

    コンビニが近くにないため、必要品の購入は、ホテル到着前に済ませておくといいでしょう。

    ホテルブラン

    折角秋田まで来たのならば、日本三大盆踊りの西馬音内盆踊りを堪能した後は、ゆーっくりと温泉で疲れを癒したい!

    そんな方にはこちらのホテルがおすすめです。100%源泉かけ流しで、盆踊りどころか日ごろの疲れもしっかりと解消することができますよ!

    西馬音内盆踊りの時期は込み合うため、ご予約はお早めに!!

    まとめ

    西馬音内盆踊りのまとめ
    • 秋田の西馬音内盆踊りは黒頭巾をかぶり、顔を隠して踊る
    • 顔を隠して踊る意味は、知られていないが古くから受け継がれている伝統の一つである
    • 電車が通っていない地域のため、車で来るほうが移動が楽だ
    • が、車は西馬音内盆踊り当日は大渋滞
    • なので、近隣のホテルに宿泊するプランをおすすめする

    日本三大盆踊りの一つである西馬音内盆踊り、今年は是非、顔を隠した怖さすら感じる踊りを見て、夏の火照った体をすずめてください。

    最後まで読んでくれてありがとうございました。