- お彼岸はいつからいつまで?
- お彼岸のお参りのマナー
- お彼岸で「やってはいけないこと」
を調べて紹介いたします。
クリスチャンホームで育った私は「お彼岸とは?」にはじまり、「お彼岸にしてはいけないこと」なんて全然わからず…結婚してからずいぶん苦労しました。
同じようにお彼岸マナーを知らないという方のために、相手方のご親族に失礼のないようにと思い、注意点をまとめてみたので参考にしてください。
お彼岸で絶対にやってはいけないこと
- お墓参りとお祝い事を同日に行わない
- お見舞い
お墓参りとお祝い事を同日に行わない
結婚式や入籍、引っ越しやお宮参りなどのお祝い事。お彼岸中に行っても良いのですが、お墓参りと同日に行うのは避けましょう。
特に仏教に関係する神前結婚式やお宮参り、七五三参りなどは違う日がおすすめです。
仮に同日に行うとすると、お墓参りとお祝い事のそれぞれ準備をしなければなりません。お祝い事と言っても、出席者の心境を考えることも大切ですね。
お見舞い
お彼岸=お墓参り=死と考える方もいるため、お見舞いもお墓参りと同日に行うのは避けましょう。
例えば緊急を要するものや、あまり実家に帰る機会がないなど理由がある方は別です。相手の方に連絡を取ってから行くようにしましょう。
お彼岸とは?由来を紹介
お彼岸の由来は、仏教の神様・阿弥陀如来(あみだにょらい)の教えである極楽浄土に基づいたものです。この極楽浄土は、真西にあると考えられています。
春分と秋分は太陽が東から昇り西に沈むため、真西に沈む太陽を礼拝するようになったのがお彼岸の始まりと言われています。
また昔から太陽に向かって、春は五穀豊穣・秋は収穫に感謝するお祈りをしていました。この礼拝とお祈りが、ご先祖様を供養するための行事へと変化していったものがお彼岸です。
お彼岸はいつからいつまで?
春分の日と秋分の日の前後3日間を合わせた7日間のことをお彼岸と言います。
- 春:3/17~3/23(春分の日が3/20)
- 秋:9/19~9/25(秋分の日が9/22)
お彼岸になると、お墓参りをするのが一般的ですよね。ちなみに昔から春分の日と秋分の日にお墓参りをすると言われてきましたが、お彼岸中なら特に問題ありません。
また近年では核家族世帯が多いため、必ずしもお彼岸にお墓参りをしなければならない訳でもありません。お彼岸に帰省するのが難しい場合、お盆やお正月などにお墓参りをするのも良いですね。
たまに親族で会う理由になりますよね。
お彼岸のお参りマナー
お墓参りをしたということにして
帰ります☺️外からお参り#井伊家菩提寺#清涼寺 pic.twitter.com/xgUylgwEoh— あやめ (@ayame_vita) 2020年1月17日
- 服装
- 持ち物
- 注意点
1:服装
服装は普段着で構いませんが、派手な色やデザイン(タンクトップやキャミソールなど)は避けるのがおすすめです。毛皮や革ジャンも死を連想させるため、避けるようにしましょう。
また墓地内は砂利道などの場合もあるため、ヒールやサンダルなどは避けて歩きやすい靴を履きましょう。
2:持ち物
- 清掃時:雑巾、バケツ、ごみ袋、ゴム手袋、軍手など
- お参り時:手桶、柄杓、数珠、お線香、ライター、ろうそく、お供え物、お花など
近年では手桶と柄杓を借りられる墓地も多いですが、それ以外に最低限必要なものは上記の通りです。忘れ物がないよう事前に準備しておくのがおすすめです。
特に掃除道具はドンキとかで「墓石の汚れが落ちる」的なの買っていくといいですよ。
3:お墓参りの注意点
- 火を吹き消さない・消してから帰る
お線香についた火は、口から出た息で吹き消さないようにと言われています。これは、仏教で口から出た息は穢れたものと考えられているから。手であおぐか、お線香を振って消すようにしましょう。またろうそくの火をつけたまま帰ると火災の原因となります。必ず消してから帰るようにお気を付けくださいね。 - 墓石にお酒をかけない
墓石にお酒をかけると、変色やサビの原因になるので注意が必要です。しかし、缶や器に注いでお供えするのはOK!お酒が好きだった方のお供え物として持っていくと良いでしょう。 - お供え物は持ち帰る
お供え物は、持ち帰りましょう。近年では、カラスや野良犬などが食べて墓地を荒らしてしまうため持ち帰るのがルールとなっています。お供えした物はその場で食べたり、持ち帰って家族や親戚と分け合って食べましょう。
※墓地によっては、その場で食べることを禁止している場合もありますので注意が必要です。 - 各霊園のルールを守る
霊園の開園時間や、お花やろうそくの処分方法などルールが決められていることがあります。よく確認し、禁止されていることはしないように気を付けましょう。
お彼岸のお花のおすすめは?
お花のおすすめ
お彼岸のお花と言えば「菊」を思い出すのは私だけでしょうか?実はその時期ならではの、おすすめのお花があります。
- 春:ストック、スターチス、キンセンカ、カーネーション
- 秋:菊、ユリ、リンドウ、トルコキキョウ、グラジオラス
絶対に菊の花ではなくても、明るい鮮やかな色合いをしたものをお供えすればOKです。一般的には、花の種類に関係なく白や黄色、紫などを利用する方が多いです。
亡くなってからまだ日が浅い場合は、淡い色を選ぶ方もいらっしゃいますよ。
霊園のそばに必ず花屋がたくさんあるので、現地で買うことができます。
お花の相場
- お墓:約1,000円
- お仏壇:約3,000~5,000円
お供えする場所によって、お花の価格帯に変化があります。やはりお墓は、持ち帰らなければならない霊園もあることで価格を抑える方が多いです。
また左右の花立に対照的に生けるため、500円前後の花束を2つ購入するのがおすすめ。
花の数は3本や5本、7本など奇数で、ひし形になるように生けるのが望ましいとされています。
それに対してお仏壇は、フラワーアレンジメントが人気!ご自宅で管理できるお仏壇だからこそ、故人の好みに合わせて選ぶことができますね!
避けた方が良いお花
- トゲのあるお花:バラ、アザミなど
- 傷みやすいお花:アジサイ、ライラック、アヤメなど
- ツル状のお花:朝顔、矢車草、スイートピーなど
- 毒や強い匂いのあるお花:スイセン、トリカブト、スズラン、彼岸花など
- 花びらが散りやすい花:コデマリ、椿、サザンカなど
トゲがあると攻撃的と見なされたり、傷みやすいお花や花びらが散りやすかったりすると掃除の際に手間がかかります。
たとえ色が良くても、お花の種類にも気を付けましょう。
食事や和菓子などの手土産でおすすめは?
ご実家など帰省する際におすすめの手土産は、以下の通りです。
- 春はぼたもち、秋はおはぎ、ようかんや栗饅頭などの和菓子
- フルーツ
- お線香やろうそくセット
- 故人が好きだったもの
挙げてみるとやはり食べ物や和菓子系が多くなりますが、お線香やろうそくセットもおすすめです。
故人が好きだったもののおすすめは、お酒やコーヒーなどの飲み物!ご家族や親戚でご先祖様のことを語りながら、お供えものをいただくことも楽しみの一つかもしれませんね。高齢者の方は生花を好む場合も多いです。
いただいた側の気持ちを考えて、選ぶようにしましょう。
お彼岸に「結婚式」「入籍」「引っ越し」「お宮参り」はOK?
お彼岸に結婚式や入籍、引っ越しやお宮参りなどのお祝い事は、行ってもOKです。
ただし同じ日は避けましょう!
一般的にお彼岸の日にお祝い事をすると縁起が悪いと言われがちですよね。これは昔からお彼岸はお墓参りをする日という強い印象があるため、お祝い事をするべきではないと考えている方が多いからです。
もちろんご先祖様に感謝することは大切ではありますが、どのお祝い事でも出席者でよく話し合って行えば問題ありません。
ただ喪中やお彼岸中のお祝い事を避ける風習のある地域もありますので、両家の事情をよく確認しましょう。
さいごに
お彼岸に「やっちゃいけないこと」があるって意外じゃないですか?
私は知りませんでした…
わざわざ同じ日にはやらないけど、「親族が集まる日」として一緒にやっちゃいかねないですよね。
日本の伝統行事、「注意事項」のみしっかりと頭に入れて、無理のない範囲で伝統をつなげていけたらいいと思います。
さいごまで読んでくれてありがとうございました。